原付、特に50cc原付に乗っていると、自転車と変わらない感覚になります。
そのせいでしょうか、原付バイクには保険は要らないのではないかと考える方が多くいます。
しかし交通事故でケガをしてもさせても、原付だからと言う理由で自分のケガの程度が軽くなったり、相手への責任が軽くなったりすると思いますか?
「あなたは確かにケガを負ったけど、相手は原付だったから許してあげて下さい」と言われて納得がいく被害者がいるでしょうか?
原付でも人を殺せる
少々きつい表現ですが、原付でも人を殺せます。交通事故で亡くなった被害者の多くが、車両との接触ではなくその後の転倒による頭へのケガが原因となっています。
つまり相手を転ばす程度の衝撃を与えられるなら、相手を殺せてしまうのです。
原付バイクに衝突されて、転倒しない人がいるでしょうか?
確かに大型のバイクや自動車に比較したら、原付に衝突時された時の方が衝撃は少ないでしょう。転倒したとしても頭を打つ可能性が低いのも事実です。
ですが可能性がゼロにはなりません。
原付の事故は大事にはなり難いから、保険に加入しなくても良いのでは?
確かに大型バイクや自動車に比べたら、原付の事故で相手に重傷を負わせる可能性は低くなっています。
しかし可能性はゼロではありません。
事故を超す可能性が低いからと、保険に入らないというのは少々おかしな発想です。
行うべきは補償の額を少なくすることであって、保険に入らないということでありません。
「自賠責保険に入っているから大丈夫」は自殺行為
大変多い誤解なのですが、自賠責保険は自分が加害者になった時に、被害者から請求される損害賠償にしか適用されません。更に被害者の体に対する損害賠償にのみ有効で、物への賠償には適用されないのです。
つまり自分のケガや損害と他人の物を壊したことに対しては、自賠責保険は一切使えません。
このように自賠責保険にはカバーできない項目が多くあるため、その不足をカバーするのが任意保険です。
自賠責保険にカバーできなくて、任意保険ならカバーできるものをいくつかご紹介します。
自賠責保険ではカバーできなくて、任意保険ならカバーできるもの
- 相手がいない事故でケガをしたときの治療費
- 自分がバイクで傷つけてしまった物の修理費
- 自分のミスで事故を起こしてしまった時の、自分の治療費
- 自賠責保険の限度額を超える賠償金を負ってしまった時の費用
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