バイク保険選びの際に、大切な視点が3つあります。
この視点を外さなければ、ご自身にとって最適な保険を無駄なお金をかけずに選ぶことが出来ます。
目次
そのバイク保険は誰に対してお金が払われるの?
バイクの保険には大きく2つの種類があります。
自賠責保険と任意保険です。
どちらもご自身が加入し保険料を払いますが、この2つの保険は全く別のものです。
誰のための保険かが違うのです。
自賠責保険がお金を払うのは相手
自賠責保険はご自身が事故の加害者となった時に、被害者のケガを補償します。自分のケガではなく、相手のケガを補償するのです。
ご自身が加害者になってしまった場合には、自賠責保険からは1円も支払いが得られません。
>>2018年9月15日追記
コメント頂きましたので、補足致します。
正確には、自賠責保険は加入者(この場合には加害者)の賠償責任に基づいて給付される補償です。
その為、給付される相手は加害者です。ですが、加害者の賠償責任に対して支給されるのであって、加害者のケガに対して支給されるものではありません。
そのため、支給までの流れが次のようになっています。
1.被害者がケガ等の治療を行う
2.被害者から加害者に対して治療費を含め賠償金の請求が行われる
3.加害者が賠償金を基に自賠責保険に請求を行う(加害者請求)
4.自賠責保険から賠償金額が補償される(上限在り)
尚、被害者の早期救済を実現するために、自賠責保険への請求を被害者から行うことも認められています。詳しくは被害者請求をご参照ください。
rider様 ご指摘ありがとう御座いました。
任意保険がお金を払うのは自分
自分が被害者でも加害者でも自分のケガや損害はもちろん、負ってしまった賠償責任も補償します。
つまり自分の賠償責任と被害は任意保険でしか補償されないのです。
参考記事 : 任意保険と自賠責保険の違い
では事故にあわないよう、安全運転を心がければ良いのでしょうか?
もちろんそれも大切ですが、実際にはなかなかそうはいきません。
次に2つ目の視点を見てみましょう
バイクで事故が起きたらどうなるか
自分が安全運転を心がけていても事故は起こります。
例えばこのようなケースがありました。
青信号の交差点を直進しているときに、右折車と事故にあった。
警察も責任は自動車にあると言ったが、なぜか相手の車の修理代を支払うことになった。
停車中に車に追突され大ケガを負った。
完治までに治療費や会社休職などで500万近い損害となったが、補償は120万円しか得られず、残りの380万円は自己負担した。
このような場合にどのように対応するかを予め考えておかねばなりません。
起こっていない事故を考慮するのは難しいのですが、当サイトでは事故のケーススタディを紹介していますので、参考にしてください。
何のためにバイクに乗るのか
第1、第2の視点はバイク保険にとってとても重要なポイントですが、これらにあまり捕らわれ過ぎると保険選びの際に「あれもこれも」と保障内容を厚くしてしまい、大変高い保険料を払うことになってしまします。
ご自身にとって必要な内容だけを選ぶことで過度な保障は抑えましょう。
これら3つの視点は大変重要です。
保険選びに迷ったら、この3つに立ち返って検討内容をチェックすれば、正解が見えて来ると思います。