ヤマハが「月極ライダー」という新プランのテスト販売を開始しました。
このプランは文字通り、月極でバイクを借りることが出来ます。
取りあえず月に2万円あれば、バイクのオーナーになれるのです。
さらに、「今月だけ」とか「夏の間だけ」というような借り方も出来ます。
料金は1か月単位で支払えばよいのですが、その料金が凄い。
中古車として売られている金額の5%と決まっているのですが、メインテナンス料・保険・税金込みなのです。
つまり、新車では100万円のバイクでも、中古車として50万で売られていたら、
その5%、2万5千円で乗れるのです。
繰り返しますが、この金額には、メインテナンス費、税金、保険が含まれています。
これまでは100万のバイクが欲しかったら、100万払わなければいけませんでした。
中古で50万に下がったとしても、やはり50万払わなければなりませんでした。
しかも中古は故障がつきものなので、買った後はメインテナンス費がかかります。
しかし月極バイクなら、50万で売られているバイクが、2万5千円で乗り始められます。自宅に停めておけるのです。
もし調子が悪ければ、無料でメインテナンスをしてくれます。
如何でしょう?
もうバイクに乗り始めるために、貯金をしなくても良くなるのです。
もし気に入らなかったら、1か月で返せば良いのだから。
こんな夢のような仕組みを叶えるのが「月極ライダー」です。
目次
どんなバイクが手に入る?
先ずはどのようなバイクが選べるのかを見てみます。
月極ライダーの特徴は
- 今売られているバイクから、
- 自分が好きなバイクを選ぶと、
- そのバイクの販売価格の5%で毎月乗れる
ということです。
つまり、対象のバイクは常に変わるのです。
ひょっとしたら、あなたが乗りたいバイクが明日加わるかもしれません。
これもレンタルには無い魅力です。
月に1万5千円以下で借りれるバイク
先ずは最安値帯、15,000までです。
ちなみに現在の最安値は月に7,600円です。
仮に月に25日通勤や通学に使ったら、一日当たり304円です。
電車代やバス代より安いかもしれません。
月に2万円までで選べるバイク
次は2万円までで借りれるバイクです。
軽くて扱いやすそうな車両が多くなっています。
高速道路に乗れるバイクもありますから、月に2万円でも十分に充実したバイクライフが楽しめます。
また、扱いやすい(軽い、急発進し難い)車両が揃っているので、初心者にはうってつけのバイクです。
2万5千円までのバイク
2万5千円出せると、選択肢がかなり増えます。バリエーションが多くて、目移りしますね。
月に2万5千までということは、売値は40~50万円という事です。
50万円のバイクを買うには、相当の準備と覚悟が必要ですが、月極ライダーなら「試しに1か月だけ」という事も可能です。
3万円までのバイク
3万円になると、大型車が多くなります。
このクラスから上はこれまで中型車に乗っていた方が、大型を試してみるとか、既にバイク経験がある方が、気になった車両をじっくりと検討したいという使い方にマッチするでしょう。
3万5千円までのバイク
4万円までのバイク
5万円までのバイク
バイクライフは月に2万5千円あれば始められる
このように月に2万5千円出せれば、十分にバイク選びを楽しめるだけの選択肢が得られます。
3万円出せる余裕があれば、所有欲を満たせるランクのバイクも選択可能です。
初心者や若い方が月額ライダーを使う際には、2万5千円を上限に選べば十分でしょう。
月2万5千円で何か月かバイクを楽しんでみて、何年も乗り続けたいバイクのイメージが湧けば、そのバイクを買えばいいのです。
逆に数か月持ってみて、思ったより乗らなかったら、その後はレンタルなどの「乗りたいときだけ言借りる」スタイルに移行してもいいでしょう。
18歳からOK! 免許取り立てでも大丈夫!
多くのレンタルバイク店は20歳未満にはバイクを貸してくれません。
免許取得1年未満の方はお断りという店も多くあります。
月額ライダーは18歳からOKですし、免許取り立てでも対応してくれますから、今未成年の人は20歳になるまで、免許取り立ての人は、1年経つ迄の間を月額ライダーで過ごすということも出来ます。
とりあえず、月に2万5千円! それで好きなバイクが持てる
月額ライダーを使う際には、2万5千円を上限に選べば十分でしょう。
月2万5千円で何か月かバイクを楽しんでみて、何年も乗り続けたいバイクのイメージが湧けば、そのバイクを買えばいいのです。
逆に数か月持ってみて、思ったより乗らなかったら、その後はレンタルなどの「乗りたいときだけ言借りる」スタイルに移行してもいいでしょう。
レンタルが使える20歳まで、免許取得から1年が経つまで、バイクに乗るのを我慢する必要はもうありません。
月極ライダーはこんな仕組み
月極ライダーの仕組みはこのようになっています。
【手順】
- 店にあるバイクから、あなたが好きなバイクを選ぶ
- バイク店がそのバイクをあなたの名義にし、保険の加入も行う
- バイクがあなたのモノになる
- 毎月の料金を払い、自由にバイクに乗る
- 期限が来たらバイクを返す
【料金】
あなたが選んだバイクの販売価格(総額)の5%(月額)
もし40万円のバイクを選んだなら、2万円/月です。この金額には、保険料・メインテナンス費用、税金、バイクカバーとチェーンロックの使用料が含まれています。
【オプション】
選んだバイクがバイクが気に入ったら、そのバイクを買い取ることが出来ます。
気に入らなかったら、途中でバイクを返す事も出来ます。もともとの期限より早く返しても違約金などはかかりません。
何故レンタルやローンではなく月極ライダーを勧めるのか
これまでは手軽にバイクに乗り始める始める方法は、ローンかレンタルでした。これからもローンやレンタルを選んだ方が良いケースもありますが、月極ライダーの方が優れた点も多いのです。
手続きが簡単
最大のメリットは手続きが簡単な事です。
ローンの場合には、バイク店での申し込み、ローン会社の審査、銀行書類の提出など、バイクの登録とは別に手続きが必要ですが、月極バイクにはその必要はありません。
レンタルには、ローンのような手続きはありませんが、それ以上に借りるたびに店に取りにいかなければならない。しかも店が開く時間より前には受け取れませんので、朝早くから乗りたければ、前日に受け取らないといけません。
返す時間も決められているので、ツーリング中も時間が気になります。
このような手間は月極ライダーでは一切かかりません。
なにせ、バイクはいつもあなたの家のガレージにあるのですから。
最初にかかる料金が安い
バイクライフを始めるには、先ず多額の費用を準備しなければなりませんでしたが、月額ライダーでは、毎月の支払以外に費用が発生しません。
50万円のバイクに乗るために、50万円を用意する必要もありませんし、50万円を払う約束すら不要です。
安く済むという点ではレンタルも負けず劣らずですが、月額ライダーの方が圧倒的に優れた点があります。保険です。
保険が付いている
月額ライダーの料金には自賠責保険の他に、任意保険も含まれています。
月極ライダーの保険内容
対人賠償 無制限
対物賠償 無制限
(事故の相手方の死傷、物損に対する賠償金が全額補償されます。)
搭乗者傷害 500万円
(ご本人・同乗者の死傷に対して、怪我の程度により最大500万円の見舞金が受け取れます。)
レンタルバイクにも保険は付いてますが、内容としてはケガをさせた相手への補償が主で、自分のケガは自分死ぬか、後遺症が残った時しか補償しないという内容になっています。
これをカバーするには、自分で保険を用意するしかないのですが、21歳になるまでは保険料が異常に高いのです。
21歳未満の保険料はこのようになっています。
最も安い三井ダイレクトでも年間8万7千円、一月当たり7,257円です。
しかし月極ライダーの場合には、毎月の料金に保険料が含まれています。
月極ライダーの保険内容
対人賠償 無制限
対物賠償 無制限
(事故の相手方の死傷、物損に対する賠償金が全額補償されます。)
搭乗者傷害 500万円
(ご本人・同乗者の死傷に対して、怪我の程度により最大500万円の見舞金が受け取れます。)
20歳までの方の場合、本来なら保険だけで年間8万円ほどかかるのです。しかし月額ライダーの使用料には同等の任意保険が含まれています。
この料金設定はかなりお得です。
ここには注意! 一 月500km、立ちごけ、盗難
このように、初心者や未成年に大変優しい「月極ライダー」ですが、2点だけ注意が必要です。
1.月の走行距離が500kmを超えると追加料金がかかる
月の走行距離が500kmを超えると1kmごとに20円の追加料金がかかります。仮に100km多く走ってしまったら、2万円の追加です。
但し、使用期間中の平均値で計算しますので、ある月に600km走っても、次の月に400kmしか走らなければ、平均500kmとなりますから、追加料金は発生しません。
2.キズや盗難の被害は自己責任
使用中に起きた事故や立ちごけによる損傷については、追加請求の対象となります。
但し、バイクの機能に影響を与えないキズなどについては、キズの大きさによって、払わなければならい金額が変わってきます。
例 : キズの大きさが1~3㎝なら部品代の30%、キズの大きさが6~9㎝なら部品代の50%を支払う
これらの傷の修理についてはバイク店の工賃はかかりません。
工賃がかかるのは、機能的な損害(スムースに走らない、キチンと曲がらない、簡単に止まれない等)の場合だけです。
盗難についても、自己負担が発生しますが、車両価格全額を負担する必要はありません。80%の負担です。
これらの損害や盗難について、予め手を売っておきたい場合には、「安心オプション」に加入すれば、万が一の時の負担額を減らせます。
安心オプションの加入料は使用料の20%、使用料が2万円なら4千円です。安心オプションに加入すると、事故や盗難にあった時の自己負担額の上限が10万円になります。
現在は埼玉県だけだが、今後に注目!
如何でしたでしょうか。
この月額ライダー制度が未成年ライダー、初心者ライダーにとって画期的なサービスであることがお分かり頂けたでしょうか。
冒頭に書きました通り、現時点では「テスト販売」です。その為、埼玉県に住民票がある方しか利用することが出来ません。
ですがヤマハも2020年にはその他の地域への展開を計画しています。
かなり使える仕組みなので、テストの成功を願いましょう。