等級プロテクション特約(=等級プロテクト特約)は、事故等で保険金を請求しても、翌年からの保険契約の等級がダウンしないようにする特約です。
特約料金を支払う事で、もし保険金支払い事故が発生した年も、翌年からの等級が下がることは有りません。
等級についてはこの記事で、「保険会社から見た顧客の安心度ランキング」と説明しましたが、等級プロテクション特約は、誤解を恐れず言えば、「お金持ちなら等級下げないよ」という仕組みです。
保険とはそもそもリスクの共有ですので、全ての加入者が等しく一つのルールのもとに扱われるべきものだと思います。
しかし「等級プロテクション特約」は、どうも筋が違うように感じてしまうのは私だけでしょうか?
幸か不幸か、私の知る限り、現在では等級プロテクション特約を扱っている保険会社はありません。
各社が等級プロテクション特約を扱わなくなったのは、この特約を根拠に保険金の請求が増え、利益を圧迫したためのようです。
なんとも情けない話ではありますが、私としては結果オーライと捉えています。