はじめてのバイクの選び方 ①
father trying to wear a bike helmet to his daughter
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最初のバイク選びはライダーにとって最高の楽しみですから、思いっきり楽しみましょう。

でも、ポイントを押さえておかないと、せっかくのバイクを直ぐに手放すことになるだけでなく、バイクの楽しさも味わえずに終わってしまいます。

そのポイントとは。。。

 

目次

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自分が好きなバイクを選ぶ

先ず何よりも乗りたい!カッコイイ!と思えるバイクを選びましょう
他人の目は関係ありません。あれこれ言う意見も無視しましょう。

最終的には自分の乗りたいバイクに手が届かないかもしれませんが、先ずは自分の好みのタイプをしっかり意識しましょう。

乗りたいバイクが多くても1種類に絞る必要はありません。

最初のバイクは新車か中古か?

ここは意見が分かれるところです。

新車は確かに良いです。エンジンの不調等も有りませんし、販売店からのサポートもしっかり受けられます。

でも私の実体験から考えると、最初のバイクは中古の方が良いと思います。

それには2つの理由があります。

 

最初のバイクは傷だらけになる

最初のバイクは確実に傷だらけになります。
特に、バイクが上手く乗れるように練習すればするほど、キズは増えます。
新車だと、傷つくのが怖くて練習どころではなくなるかもしれません。
もちろん、中古車なら傷ついても良い訳ではありませんが、新車よりも抵抗は少ないはずです。

 

やはり最初のころは意識的に練習した方が良いです。
教習所で教えてくれることは、とても大切なことが多いので、その内容を忘れないうちに、空き地や練習場で繰り返しましょう。

でもそうすると、転倒するリスクは増えます。

 

私も、警視庁の二輪車講習会に参加して技術を磨いたのですが、練習会場では何度も転倒しました。
その時の経験は、今でもとっても役に立っています。
バイクは転ばないと学べないことがとても多いのです。

私の最初のバイクも中古車でしたが、もし新車だったらあの講習会に参加する気にはなれなかったと思います。

バイクを傷つけるかも、という恐れと罪悪感を軽減するためには、中古の方が敷居が低いです。

 

 

中古バイクの購入、ここだけは注意して

中古バイクを買う時にはこの点だけは注意して下さい。

 

インジェクションのバイクを選ぶ

ガソリンをエンジンへ供給する仕組みには、キャブレター方式とフューエル・インジェクション方式があります。
最初のバイクはフューエル・インジェクション方式を選びましょう。

一般的にはFuel Injectionの頭文字をとって「FI」と記されます。
FIの方が排気ガスを出しにくいので、2007年の排ガス規制強化以降は多くのバイクがFI方式になっています。

 

ですから2008年以降のモデル(年式)から選ぶと良いと思います。

 

FIをお勧めする理由は、「エンジンがちゃんとかかるから」です。
ちょっと驚くかもしれませんね。エンジンがかかるのは当たり前と思うでしょう。
ですがキャブレター式のエンジンを正常に作動させるには、常に微調整が必要なのです。

 

自動車はバイクよりもずっと早くFI式が主流になったので、エンジンが一発でかかるのは常識ですが、バイクはFI化が本格的に始まってからまだ10年そこそこです。ですから中古車にはFIでないものが多くあります。

 

キャブレターの微調整などの手間をかけるのが好きであればよいのですが、初心者には難易度が高いと思います。

また、整備の手間を省くと、乗りたいときに直ぐにエンジンがかからなかったり、出かけた先でエンジンの調子が悪くなったりします。

 

バイクに慣れていない時期に、このような「出鼻をくじかれる」ことが起こると、バイクに乗ることが面倒になってしまいます。
何のためにバイクを買ったのかとストレスを感じてしまうかもしれません。
手間がかかり過ぎると、バイクの楽しさを実感する前に、バイクを降りてしまいかねないのです。

 

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バイクを買う相手を選ぶ

よく「バイク選びより販売店選びが大切」と言われますが、これは本当です。
ちゃんと動くバイクを買いたのであれば、次の3点を守ってください。

 

バイクの個人売買はしない

ヤフオクやメルカリなどで個人から直接買うのはやめましょう
例え破格であったとしても、その後の整備で買取価格以上のお金がかかることになります。
もちろん、そうでない車両も有るとは思いますが、買う前に車両の状態を判断するのは容易ではありません。
身近に整備が出来る人がいるなら良いですが、そうでないなら個人売買はご法度です。

 

私の知人は、個人売買で憧れの車両を破格の20万で入手しましたが、その後不具合が頻発。
バイク屋に持ち込んだところ、取りあえず走れるようにするための修理と、部品交換だけで50万かかることがわかり、泣く泣く車両を廃車にしました。
新車で買えば100万するバイクでしたので、50万かけて直すこともできたのですが、きちんとした中古販売店でも40万くらいで買えることが分かり、修理せず別の車体を購入したそうです。

 

 

信頼できるバイク店を選ぶ方法

買う先には本当に注意しましょう。
ポイントは
1.儲かっていそうな店から買う
2.自宅の近くの店から買う
この2点です。

 

 

儲かってそうなバイク店から買う

景気の悪そうなバイク店から買ってはいけません。

バイク店も商売ですから、お金の取れる相手からはお金を取ります。

しかし、良いバイク店とそうでないバイク店はお金を取る先が違うのです。

 

儲かっている店は、お金を持っている人から利益を得ようとします。
儲かっていない店は、勝手を知らない初心者等から利益を取ろうとします。

 

お金持ちはサービスを見る目を持っています。信頼できるバイク店には少々高くてもお金を払います。
そのようなお客を掴んでいるバイク屋はきちんと利益を上げていますし、技術もしっかりしています。店構えも綺麗なはずです。

 

このようなキチンとした店でバイクを買うと、値段は少々高くなるかもしれません。
でもその高さはきちんと整備をして、故障しないように手をかけた結果の値段であるはずです。

 

一方で粗悪なバイク店は整備をきちんとせず販売します。
表面上の価格は優良店より安くなるのですが、売っている車両の程度は確実に低くなります。
そのような車両を掴むと、その後の修理や整備で多くのお金がかかり、かえって高くつきます。

 

粗悪な車両を売るバイク店は、良いお客を掴めません。
結果として利益は上がらず、見た目も「景気の悪そうな店」となります。

 

店の見かけは結構重要なのです。

 

自宅の近くのバイク店から買う

自宅の近くのバイク店から買いましょう。
バイクは自動車に比べて整備の頻度が多くなりますので、バイク店との付き合いが後々重要になります。

 

少し脱線しますが、私の体験談を紹介します。

私は最初のバイクを国内大手バイクメーカーの直営店から買いましたが、かなりぼられたと思います。

恐らく適正価格より数万円は高かったでしょう。
後から知ったのですが、私にバイクを売ったセールスマンは既に転勤が決まっていました。また、その販売店は私の自宅から遠い所に有りました。
その後の付き合いが無くなることが確実だったので、いい加減な販売をしたのだと思います。

私も当時はバイクを見る知識がなかったので、価格が適切なのかどうかも分かりませんでした。

その結果、高い買い物をしましたし、買った後直ぐにタイヤ交換が必要になったり、スペアキーを追加発注することになるなど、余計な費用が掛かりました。

 

なお、メーカーの名誉のために記しますが、車両は快調そのものでした。購入時の走行距離は16,000km、手放す時には32,000kmでしたが、最後までトラブルなく走り、その後も知人が乗り続けました。

 

バイク店とのその後のお付き合いが有るかどうかは大切なポイントです。
更に言えば、そのバイク店にとって良いお客となるかどうかが、大切なのです。

 

良いお客とは単にお金を多く払うお客ではありません。
適正な価格をきちんと払う。きちんとした整備をしてくれたら、その対価をきちんと払うお客です。

値切るばかりのお客は例え金額を払っても良い関係は築けません。

 

バイク屋さんも同じバイク好きの仲間として、自分の技術を認めてくれ、自分の売ったバイクを大切に乗ってくれていることが伝われば、いい加減な仕事はしないものです。

 

そのようなお付き合いが出来れば、バイクライフは快適なものになるでしょう。

 

自宅から遠いバイク店とこのような関係を築くのは簡単ではありません。
バイク販売店は自宅に近い方が良いのです。

 

最初のバイクの選び方 ② に続きます。

 

 

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