バイク保険に入るときに基礎となる補償内容をズバリお教えします。
ここに書かれている基礎的な事項を元に、保険を検討すれば、万が一の時にも後悔することは無いでしょう。
但し、人によりバイクの乗り方は違います。
バイクに乗り初めて2~3ヶ月もたてば、自分なりのバイクとの付き合い方が形になって来ますので、そうしたら補償内容を再検討して自分に合った補償に変更していきましょう。
目次
保険初心者の心得
保険の検討を始める前に、いくつか原則をお知らせします。
保険を始めて検討する時には、次の3点が大切です。
- 自賠責保険と任意保険の両方に入る
- 補償内容を増やし過ぎない・減らし過ぎない
- ロードサービスは最後に考える
では、各々について詳しく説明します。
自賠責保険と任意保険の両方に入る
これは「保険のイロハ」なので既にご存知かもしれませんが、念のため2つの保険を整理します。
自賠責保険とは
正式には自動車損害賠償責任保険と言います。
事故の被害者を救済する為に、国が定めた規則のもとで運営されている保険なので、加入しないと法律違反として罰せられます。
自賠責保険が強制保険と言われるのはその為です。
保障内容はこのようになっています。
- 交通事故の被害者が死亡したとき : 被害者に最高3,000万円の支給
- 交通事故の被害者が障害を負ったとき: 被害者に最高4,000万円の支給
- 交通事故の被害者がケガを負ったとき: 治療費として最高120万円の支給
補償されるのは被害者の身体に対してのみです。
被害者の物であっても、物は補償されません。
また加害者は身体も物も補償されません。
保険料は国が決めているので、どの保険会社で加入しても同じ料金で同じ保障内容です。
任意保険とは
強制保険でカバーできない部分をカバーする保険です。被害者だけでなく、加害者もカバーしてくれます。
また、強制保険がカバーしきれなかった、高額な治療代や賠償金もカバーします。
交通事故で被害者が傷害を負ったり死亡した場合に、加害者が負う賠償責任は簡単に数千万になります。
自賠責保険の補償では足りなくなることも珍しくありません。
また、加害者のケガは自賠責保険では補償されません。
これらの不足部分を補うのが任意保険の役割です。
補償内容を増やし過ぎない・減らし過ぎない
任意保険の補償内容は自分で決められますが、最初から適切な保障内容を決めるのが難しいこともあると思います。
その場合には、次の2パターンを基本として見積もりを取り、検討してみて下さい。
おすすめの補償内容
万が一、バイクで事故にあっても、その後に大きな心配事を残さないで済む補償内容です。
おすすめの補償内容が使えない場合の補償内容
「おすすめの補償内容」は、ライダーの年齢や保険会社によっては選択できない部分が有ります。
また、選択できても保険料金が高すぎてしまう場合には、次の内容で再検討してみて下さい。
このプランだと、自分のケガに対する補償が手薄になりますが、保険料はかなり下がるはずです。
手薄のなった部分への対策はこちらに記しました。
万全な対策では無いですが、参考にはなると思います。
ロードサービスは最後に考える
ロードサービスは保険ではありません。
保険の付帯サービスです。
重要度は補償内容に比べてずっと低いです。
もちろんロードサービスが無いと困りますが、最初のうちは必要最低限で十分です。
レッカーサービスの無料けん引距離も50kmもあれば良いでしょう。
50kmはほぼ全ての保険会社のロードサービスがカバーしている距離です。
初心者のころは、50km走っても修理工場まで着けないような奥地には行かないでしょうから、どの保険会社と契約しても、ロードサービスに不足を感じることは無いはずです。
シミュレーションしてみよう
それでは実際に見積もりを取ってシミュレーションを開始しましょう。
見積もりは一括見積サイトで取ります。
見積もりを取るときの補償内容は「おすすめの補償内容」の条件を使ってください。
保障内容は
- 対人賠償 無制限
- 対物賠償 無制限
- 人身傷害補償 3000万円くらい
- 無保険車傷害特約を付ける
- 車両保険 なし
fa-exclamation-circle見積サイトのバナーは「無料」であることを推してますが、一括サイトの最大のメリットは別にあります。
一括見積を行うと、いくつかの保険会社が自分専用のマイページを作ってくれるのです。
マイページがあると、色々な保障内容の組み合わせと、保険料の確認がいつでも自由に行えるようになります。
予算を知ろう
保険料金が大体わかったら、年間の予算を決めましょう。
考える金額には保険料の他に
・維持費(駐車場代・ガソリン代・車検代・整備費など)
・車両購入費
があります。
ここで大切なのは、その優先順位です。
お金を配分する優先順位はこの順番です
1. 保険料
2. 車両代
3. 維持費
決してこの順番ではありません。
1. 車両代
2. 維持費
3. 保険料
バイクにお金を掛けたい気持ちはわかりますが、車両費は2番目です。
fa-exclamation-circle人によっては、維持費の方が優先順位が高いと言いますが、私はそうは思いません。
少しでも良い車両・整備がされた車両を買うこと。それによって維持費、特に整備費は下がるのです。
その為にも車両には少しでも多くお金をかけた方が良いというのが私の意見です。
ですが、保険料は決して削ってはいけません。
また、車両費にお金をかけるというのは、カスタムや装飾にお金をかけるという意味ではありません。
きちんと整備された車両を、きちんとした販売店から買うために必要な投資をするという意味です。
参考記事 : 最初のバイクの選び方
もし払いきれない金額になったら
予算を出した結果、もし払いきれない金額になっても、決して古い車両を買ってはいけません。
ましてやインターネットでの個人売買などに手を出してはいけません。
古い車両を買うくらいなら、排気量のランクを一つ落としましょう。
或いはレンタル検討してみて下さい。
最も安く、きちんとしたバイクに乗れる方法を色々調査した結果、レンタルに行きつきました。
こちらの記事に詳しく記しているので、参考にされてください。