バイクの保険は幾つかの条件をもとに、保障内容と保険料が決められています。そのため、補償に関係する条件が変わる場合には、必ず保険会社に知らせなければなりません。
これらを通知義務と言いますが、知らせるべき事項を知らせていないと、万が一の際に保険金が受け取れない可能性も有ります。
保険会社に知らせなければならない事項
次のような事柄は保険会社に知らせなければなりません。
- バイクを乗り換える
- バイクを追加する
- バイクの用途が変わる(趣味だけではなく通勤にも使うようになったなど)
- 契約当初に申し出た年間走行距離を超えた
また、次の事項には通知の義務はないのですが、通知しないと保険の対象から外れる人が出る可能性が有ります
- ライダーが増える(家族と共有するようになったなど)
- ライダーが変わる
- 今までより若い人が運転するようになる
- 家族が別居することになった(子供の独立など)
- 別居していた家族が戻ってきた
基本的には保険証券に書かれている事項が変更されたら通知すべきです。
これらの事柄は保険会社にとって重要な事項なので、契約後の「しおり」などにも明確に・分かり易く説明が記されています。
書類を受け取ったら、必ず確認しておいてください。
年齢条件についての誤解
バイク保険には補償の対象年齢を定めることが出来ます。補償の対象となる年齢を高く設定すればするほど保険料は安くなります。
この制度は運転者年齢限定特約と言いますが、その適用範囲について誤解されているケースが多く見られます。
運転者年齢限定特約で制限されるのは同居している家族だけです。知人や別居の家族は制限をうけません。
例えば、35歳以上の制限が付いている場合で、別居している20歳の子供が家に帰ってきたときにバイクに乗った場合にも補償対象に入ります。
同じように20歳の知人にバイクを貸した場合も補償されます(運転者限定特約が付いている場合にはNG)。