付加点数とは、起こした事故に対しての責任により、基礎点数とは別に加えられる点数です。
基礎点数は交通違反の内容に応じて決まっていますが、付加点数は事故の内容(死亡事故、傷害事故、当て逃げなど)と、その事故に対する責任の度合いに応じて決められています。
付加点数の内容
付加点数の内容はこのようになっています。
交通違反をした者が、事故の原因にもなっている場合 | 交通違反をした者の相手にも責任が有り、相手が注意していれば、事故の被害がもっと小さかったと思われる場合。 | |
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被害者が死亡 | 20点 | 13点 |
被害者の治療期間が、3ヵ月以上又は、後遺障害が残った場合 | 13点 | 9点 |
被害者の治療期間が、30日以上3ヵ月未満の事故 | 9点 | 6点 |
被害者の治療期間が、15日以上30日未満の事故 | 6点 | 4点 |
被害者の治療期間が、15日未満の障害事故又は、建造物破損事故 | 3点 | 2点 |
当て逃げ | 5点 |
付加点数の計算方法
この付加点数の計算ですが、少し説明が必要です。
基本は「基礎点数にプラスして」与えられます。
例えば、信号無視で事故を起こし、被害者に全治14日のケガを負わせた場合はこのようになります。
信号無視の基礎点数2点 + 15日未満の治療(違反者に責任が有る)付加点数3点 = 合計点数5点
この考え方は難しくないですよね。
ですが、故意に人を轢く「運転殺傷」や、故意ではないが、極めて悪質な原因により人を轢いてしまう「危険運転致死傷」の点数の場合には少し計算が変わります。
これらの違反の場合には道路交通法違反と言うよりも、殺人や傷害事件に匹敵するので、その行為全体を犯罪と捉え点数が定められているためです。
故意または重大な過失により、人を轢き殺してしまった場合の基礎点数62点 = 合計点数62点