バイク保険だけでなく、保険に関する相談はなかなかし難いものです。
身近な窓口に相談しようと思っても、「売り込まれるんじゃないか?」という心配が付きまといますよね。
それでも10年ほど前に比べれば、「保険の窓口」のような、開放的で入り易い店舗が出来てきたことで、大分敷居は下がっています。
しかしバイク保険は少し状況が違います。
目次
バイク保険の相談窓口は、まだまだ少ない
実は「保険の窓口」などでは、バイク保険へのアドバイスは殆ど出来ません。
バイク保険の契約者が少なすぎるので、保険の知識は豊富でも、バイクにどのようなリスクが有り、本当に必要な補償を的確にアドバイスできる窓口相談員が育ちにくいのです。
この状況を招いた責任の一端は、私のような中年・熟年ライダーにあります。
バイク人気が低迷している中で、未だ任意保険加入者が4割しかいない状況では、市場が発展するはずがありません。
もしバイク保険の加入率が自動車並みに高かったら、今よりも少しは市場が大きく、知識を持った販売窓口も多少は増えたのではないでしょうか?
バイク保険の相談先、最初に相談すべきはバイク店
数少ない信頼できる問合せ窓口として、先ずはバイク販売店(或いはその紹介保険代理店)を挙げたいと思います。
もちろん全ての販売店が優良だとは考えませんが、少なくともバイク特有のリスクを正しく知っていますし、実際に保険請求に携わった経験もあるでしょう。
この点で、何でも扱う、総花的な保険窓口とは一線を画しています。
バイク店経由での保険契約の場合、任意保険の問合せ先として保険代理店を紹介してくれることも多いでしょう。
バイク店に紹介される保険代理店は、当然ながらいい加減な対応はし難くなります。
また、過去にもバイク任意保険を扱っていますので、適切なアドバイスも期待出来るのです。
バイク店や保険代理店のデメリット
但し、バイク店や保険代理店を通じての保険選びにもデメリットはあります。
バイク店や保険代理店を通じて保険を選ぶ場合のデメリットは主に二つです。
- 検討できる保険会社が限られる
バイク店や保険代理店には「紹介したい保険」があります。
その代理店が得意な保険と言っても良いでしょう。
ですから、先ずはその保険を紹介してきます。
その結果、検討できる保険の数は限られるでしょう。
- 保険料が高くなり易い
代理店が扱う保険の保険料には代理店のマージンが含まれています。
マージンは新規契約時の保険料だけでなく、保険を継続した場合の保険料にも含まれています。代理店で契約した保険を継続する限り、ずっとマージンを払い続けることになるのです。
そのため、代理店での契約は価格面でのメリットを得にくくなります。
バイク保険代理店のデメリットはカバー出来るか?
バイク保険は趣味性が高い乗り物です。
趣味ではなく、仕事や通勤通学に使っている場合でも、生活支出全体に占める保険料金の割合は下げたい、というのが本音でしょう。
何れの場合でも、保険料が高くなる傾向にある代理店契約では、少々ハードルが高くなります。
本来であれば、そのデメリットを補いつつ、お財布にも優しい問合せ窓口が有ればよいのですが、少なくとも私が知る限り、そのような窓口は存在しません。
そもそも保険料を下げるには、販売経費を削るか、保険金の支払い比率を下げるしか方法はないのです。
代理店契約である以上、一定以上の販売経費が掛かることは避けられません。
もし代理店契約が、コスト削減を追求してしまうと、残る方法は保険金の支払いを抑制する、いわゆる「払い渋り」(保険会社が意図的に補償額を引き下げたり補償しなかったりすること)に向かうことになります。
代理店契約で保険料の安さを過度に追求することは、保険としての信頼性を潰していくことになるのです。
保険の信頼性を確保しつつ、価格メリットを得る方法
保険としての機能を損なわずに、価格を引き下げていく方法は、私の知る限りネット系保険を使った一括見積以外には有りません。
- 様々な保障を付けたり外したりして、必要補償の組み立てができる
- どの補償を付けると、保険料がどう変わるのかが直ぐに分かる
- 一度に何社もの保険を比較できる
- 自分の好きな時間に、好きな場所でプランニングが出来る
- 希望に合わない場合には、簡単に断れる
一方で一括見積にもデメリットはあります。
このデメリットは、価格引き下げの必要条件と諦めるしかありません。
もし諦められない場合には、代理店での契約を前提とした方が良いでしょう。
但しこれをデメリットと呼ぶかどうかは意見が分かれそうですね。
私としては、補償内容を知れる機会が与えられることは、むしろメリットに繋がると思います。
まとめ
私が考える保険の相談先、問合せ先として適切な窓口は次の2つです。
- バイク店が紹介してくれる保険代理店
メリット
現実に即した保障内容を選んでくれる
保険に関する適切なアドバイスが得られる
デメリット
価格が高くなり易い
複数の保険会社の同時検討がしにくい
- ネットでの一括見積
メリット
複数の保険会社の比較検討が出来る
価格が安くなり易い
保険内容と保険価格のシミュレーションが自由にできる
デメリット
基本的な保障内容は自分で理解する必要がある
保険選びは手間がかかる手続きですが、時間をかける価値は十分にあります。
自分にとって最も良い窓口を選択してください。