「400cc以上は車検があるから、、、」
「出来れば400ccに乗りたいけど、維持費が、、、」
こんな悩みや考えをお持ちでは無いでしょうか?
確かに400ccを超えると自賠責保険や重量税などは上がりますし、車検の義務も生じます。
では任意保険はどうでしょうか?
ともすると車検のように、400ccを境に保険料が大きく変わるようなイメージを持ってしまいますが、本当にそうなのでしょうか?
任意保険料が最も高い、未成年のケースで比較してみました。
目次
見積もりの前提
見積もりは以下の前提で、三井ダイレクトとチューリッヒに作成してもらいました。
- 初めてバイクの保険に加入する(そのため等級は6等級です)
- 用 途 レジャー使用
- 居住地 東京
- 対人賠償・対物賠償はいずれも無制限
- 搭乗者傷害保険 300万を契約し、人身傷害保険は付保しないケース
- 人身傷害補償 3,000万(搭乗中のみ補償)を付保したケース
- 車両保険 無し
これ以外については最も保険料が安くなる選び方をしています。
但しこの設定は金額の比較のために行っているもので、補償内容として推奨している内容ではありません。
見積もりの結果
排気量別の年間の保険料はこのようになりました。
<<クリックで拡大します>>
三井ダイレクトは年間走行距離による価格差がありません。
チューリッヒは26歳以上補償の契約でないと、人身傷害を付けられません。
なんと! 125ccを超えてしまったら、250ccでも400ccでも保険料は変わりませんでした。
保険料は「20歳まで」と「21歳から」で大きく変わる
見積もり結果から分かるように、125ccまでのバイクと、それ以上の排気量のバイクの保険金額には、およそ2倍の差が有ります。
ですが、この金額の差は、21歳を超えると急に小さくなってきます。更に全体の価格も下がります。
20歳以下の125cc未満の金額よりも、21歳以上の125cc以上の保険料の方が安くなってくるのです。
21歳からの保険料
<<クリックで拡大します>>
21歳未満の方には、かなり酷な結果ですね。
ですが、高い保険料を捻出できない場合でも、保険を削ることはしない方が良いです。
「バイク保険料の相場 20歳以下」の記事でも書きましたが、若いうちに事故の賠償金を背負うと、自分と家族の人生が破綻する可能性が有るからです。
維持費が重いなら、レンタルを考えても良い
21歳までの保険料が高い時期は、レンタルを上手く活用することで、維持費を軽く出来ます。
レンタルを上手く使うと、
- 少ない費用で済む
- 色々な車両に乗れる
- 整備費、車検代などで、一度に多くの費用が掛かることがない
- 保管場所の心配をしなくて良い
等のメリットが見込めます。
参考記事 : 格安でキレイなバイクに乗る方法
保険料が安くなる125ccを検討してみよう
125CC以下のバイクを手に入れて「ファミリーバイク特約」を適用することもできます。
ファミリーバイク特約を使うと、自動車保険にバイクの保険を含ませることができます。
家族の誰かが自動車保険に加入しているなら、ぜひ検討してみて下さい。
追加となる保険料は保険会社により違いますが、個別に契約するよりも、保険料が大きく下がる可能性があります。
料金を問い合わせる先は、契約している自動車保険会社のカスタマーサービスです。
保険料は機械的に算出されるので、問い合わせればその場で直ぐに教えてくれます。
保険料を節約できる125cc。 最新車両はかなり良い
一昔前と違い、最近は125ccに魅力的な新製品が出てきています。
日本よりバイク熱が高い、インドネシアなどでの販売が見込めるので、各社とも思い切った展開が出来るのでしょう。
ご参考までに、「これ、本当に125?」と思う車両を集めてみました。
写真をクリックすると、メーカーのページに飛びます。
写真はリンク先より引用しています。
ホンダ CB125R
ルックスはまさに最先端のニューネイキッドです。
車体のイメージからしても、重心が低く中央に集められ、かなり乗り易いのではないでしょうか。
モノショックのスッキリとしたリアも、今風でカッコイイです。
また顔周りをしっかり作り込んでいるので、高級感が有りますね。
スズキ GSX-S125
アジアマーケットを意識した雰囲気ですね。スズキらしく時代を少し先取りしたイメージです。
単気筒なのに、良いエキゾーストノートを出すためにマフラーに2つの排気孔を作ってしまうなど、なかなか憎い作りをしています。
カワサキ KLX125
このバイクはきっと面白いですよ。
125の軽さを最大限生かして、林道とか走り回ったら楽しいと思います。
オフロード車は綺麗でピカピカよりも、少々傷ついた方がかっこいいですね。マフラーにへこみが有っても恥ずかしくないなんて、オフ車だけの特権です。
ちょっと無茶して悪路なんかでもガンガン入って行けそうです。
車重も112㎏しかありませんので、躊躇なく走れそうです。
まとめ ・ 保険料は排気量ではなく年齢で決まる
調査結果から明らかなように、保険料は排気量ではなく、年齢で大きく変わります。
排気量で変わるのは、125ccを上回るかどうかであり、250ccと400ccの差は殆どありません。
ですから、保険料を理由に250ccにするか400ccにするかを判断しなくても良いのです。
もしも保険料が重荷になるなら、125ccを選べば費用は大きく削れます。或いはレンタルを上手く使って、多くのバイクに乗るという事も出来ます。
このように目線を変えれば21歳までの保険料の高い期間でも無理なくバイクを楽しむ術はあるのです。
バイクに興味を持ったら、先ずは色々は選択肢を検討して見て下さい。
簡単に諦めてしまうには、勿体無さすぎる経験をバイクは与えてくれます。