被保険者(ひほけんしゃ)とは事故を起こしたときに保険金支払いの対象となる人のことを言います。
何故このような言葉がわざわざ有るかと言いますと、保険契約では保険料を払う人が必ずしも保険金支払いの対象とはならないためです。
例えば生命保険では保険料は夫が払うが、保険の対象は妻となっていることが珍しくありません。
奥様が亡くなった時にご主人が死亡保険金を受け取るという契約です。
バイクでも同じことが起こります。
例えばバイク便の会社を経営している方が、自社のライダーに保険を掛けるようなケースです。
この場合にも、保険の契約者(支払者)と被保険者が異なります。
このような事象が有るために、保険契約においては被保険者が誰であるかは大変重要ですし、しっかりと把握していなければなりません。
いくら保険金をキチンと払っていても、事故にあったライダーが被保険者となっていなければ、保険金は1円も出ません。
尚、相手方の居る事故では、相手の保険(自賠責含む)からも保険が出ますので、補償がゼロということにはなり難いことを付け加えておきます。