バイクの事故から学ぶ 高速で友人を助けようとして。。
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東名高速で、転倒した仲間を助けようとしたライダーが、後続車両に轢かれました。

バイクの事故は死者が出やすいので、自ずとニュースにもなります。

私たちバイク乗りは、バイクの事故から何かを学ばなくてはなりません。

事故の原因を知り、同じ事が自分の身に降りかからないよう、検証すべきです。

「後から言うことは誰でも出来る」という意見もあるでしょうが、考えなければ何も進歩はありません。

バイクに永く乗るために、今回の事故の原因を考えてみたいと思います。

 

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事故の報道内容

事故はこのように報道されました。

2018/4/30(月)

【仲間を助けようと…男性はねられ死亡 東名高速】

神奈川県綾瀬市の東名高速で多重事故があり、男性1人が死亡しました。

事故に遭った仲間を助けようとして、車にはねられたとみられています。

警察によりますと、29日午後2時半ごろ、綾瀬市の東名高速上り線で車同士の追突事故があり、後ろから来たワゴン車がこれを避けようと停車したところ、さらに後ろから走って来たバイクが追突しました。

このバイクの男性が中央分離帯に避難したため、一緒に走っていたツーリング仲間数人が、バイクを降りて駆け付けました。

そこに後ろから来た別の車が突っ込み、40代の男性が死亡しました。

他に2人がケガをしています。

警察は、最後に突っ込んだ車を運転していた会社員の男を逮捕し、事故の状況を詳しく調べています。

引用元:テレビ朝日 news

 

事故現場の映像

ニュース映像を幾つか引用します。

【上空からの画像】

出典 : JNN

【後方からの映像①】

出典:テレビ朝日

【後方からの映像②】

出典:テレビ朝日

 

事故の経緯

今回の事故の経緯をまとめてみます。

 

  1.  高速道路の追い越し車線で、自動車の追突事故が発生した
  2.  これを避けようとした後続のワゴン車が車を停止させた
  3.  ワゴン車の後ろにいたバイクが、停止しきれずにワゴン車に追突し、転倒した
  4.  転倒したライダーは中央分離帯に避難した
  5.  転倒したライダーの仲間数人が、バイクを停めて救護に駆けつけた
  6.  救護に駆けつけたところに別の自動車が突っ込んだ

 

この経緯を基に、考察してみます。

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バイク乗りとして気になる事柄

先ほどまとめた経緯について、気になる部分を挙げてみます。

後から言うのは誰でも出来るというのは百も承知ですが、このような検証の繰り返しが、日頃の危険察知能力を高めるのだと思います。

 

バイクの追突は避けられなかったのか?

この映像からすると、バイクが追突したのが白いバンで、ライダーを轢いてしまったのが白い乗用車と思います。

報道でも「ワゴン車がこれを避けようと停車したところ、さらに後ろから走って来たバイクが追突」と伝えられていますので、ほぼ間違いないでしょう。

気のなるのはワゴン車のリアウィンドウです。

恐らく黒いスモークフィルムが貼られているのではないでしょうか。

この車の後ろを走ると、バイクからは車の挙動が予測できなくなります。

 

私は高速道路を走る際には、前の車と車間距離を取った上で、その2~3台前の車を見るようにしています。

前の車が急ブレーキを踏んでから反応したのでは、止まり切れない可能性があるので、2~3台前の車がブレーキを踏むのを確認したいと思うからです。

ですから、前の車がトラックであったり、濃いスモークフィルムが貼られたバンであったりすると、走っていて大変不安になります。

前車の挙動が予想できなくなるのが怖いのです。

そのような時は、普段より長く車間距離を取るか、別の車線に移ります。

「追突事故があり、後ろから来たワゴン車がこれを避けようと停車した」とのことですが、バンがブレーキを踏むまで、その更に前の車が停止していたことに、バイクは気付けていなかったのではないでしょうか。

教訓

高速道路では、自分の数台前まで確認できる視界を確保する。

視界が確保出来ないなら、別の車線に避けるか、普段以上に車間距離をとる。

後続車は何故その場にバイクを停めたのか?

この映像を見ると、後続のライダーは中央分離帯にバイクを停めています

被害にあった方には大変失礼ですが、私にはとても信じられない行動です。

転倒したライダーは「中央分離帯に避難」しました。これは適切な行動です。

間違ってもその場でバイクを起こそうとしてはいけません。自分が轢かれます。

このような時、後続のライダーは中央分離帯ではなく、道路の一番左の路側帯にバイクを停めるべきなのです。

今回の事故は追い越し車線で起こっているので、路側帯に停車するには車線変更が必要です。その結果、駐車できるのは100m以上先になるでしょう。

ですがそれで良いのです。「高速道路で止むを得ずバイクを停めるなら、左車線外の路側帯に停める」 このルールは二次被害を防ぐための基本中の基本です。

もしも中央分離帯への駐車が危険だということに疑問を感じるならば、高速道路を走った際に、追い越し車線の右側にどれくらいの余裕があるか見てみて下さい。

追い越し車線を走行している車両の右側に、バイク1台分の余裕はゼッタイにありません。

殆どのドライバーは無意識のうちに、車線の右側に寄って走ります。

道路の右端にバイクを停めるというのは「ぶつけて下さい」と言っているようなものです。

教訓

高速道路で事故にあったら、中央分離帯か路側帯に直ぐに避難してガードレールの外に出る。

間違っても路上のバイクを起こそうとしたり、路上の荷物を取りに戻ったりしてはいけない。

仲間がケガをしていても、路上で救護を行ってはいけない(大変つらいですが、二次被害の防止には不可欠な対応です)。

 

中央分離帯に停車するという過ち

被害にあわれた方には大変申し訳ないのですが、今回の事故は、中央分離帯にバイクを停めて救護を開始したという行為にも、原因の一端が有るのではないかと思えるのです。

転倒したライダーは中央分離帯に避難していたのです。後続のライダーの行為は、二次被害を誘発したに過ぎません。

これでは適切な行動をとった最初のライダーも、責任を感じてしまうでしょう。

もちろん、最後に追突した車のドライバーの責任は重大です。前車が事故を起こしているところに突っ込んだのです。

しかも救護作業を行っていたということですから、救護開始時には後続車が見えていなかったか、見えていたとしても追突するとは思えないほどの後方にいたはずなのです。

その状況にもかかわらず、追突したのですから、前方不注意であったことは間違いないでしょう。

 

この事故から私たちが学ぶべきこと

高速道路での走行は、普段とは違った走り方を要求されます。

この事故から学ぶべきことをまとめてみます。

【高速道路の走り方】

  • 自分の数台前まで確認できる視界を確保する
  • 視界が確保出来ないなら、別の車線に避けるか、普段以上に車間距離をとる

 

【高速道路で事故に遭ったら】

  • 中央分離帯か路側帯に直ぐに避難して、ガードレールの外に出る
  • 間違っても路上のバイクを起こそうとしたり、路上の荷物を取りに戻ったりしてはいけない
  • 仲間がケガをしていても、路上で救護を行ってはいけない

この事故を教訓としましょう。

被害にあわれた方もバイク好きだったはずです。

間違っても、私たちが同じ過ちを繰り返さないこと。

それが私たちにできる供養だと思います。

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