FPならこう見直す バイク保険と自動車保険 ④
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【バイク保険・見直し実況解説】の4回目です。

今回はロードサービスの検討をします。ロードサービスは保険と分けて考えるのがコツです。

良い保険に良いロードサービスが付くとは限りませんし、ロードサービスを保険とは別に契約しても良いのです。

また、既に持っているクレジットカードにロードサービスが付いていることも有ります(バイク用ならジャックス CLUB AJカード、車用ならENEOSが有名です)。保険検討を機にロードサービス付きのクレジットカードを新しく作っても良いでしょう。

ロードサービスと保険を切り離して柔軟に考えると、選択肢はかなり増えるのです。

 

これまでにTさんが決めたこと。

相手への補償

対人賠償 無制限

対物賠償 無制限

自分への補償

必要補償 1億円

車両保険

必要性を再検討

 

 

目次

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ロードサービスが使われるケース

ここで検討する項目
必要となるロードサービスの内容

検討に先立って、ロードサービスがどのようなケースで使われているかを見てみます。

ロードサービス業界最王手のJAFの出動比率はこのようになっています。

 

バイクでのロードサービス依頼

自動車でのロードサービス依頼

対象期間:平成29年12月1日(金)~平成29年12月31日(日)

出典 :JAF

ロードサービス=レッカー移動ではない

この統計を少し深堀してみます。

この中で、レッカー移動が必要となるものはどれでしょう?
レッカー移動はその場での修理が出来ない事柄です。

例えばパンクを考えてみます。

バイクの場合にはスペアタイヤを積んでいることは先ず無いので、タイヤトラブルはレッカー移動となる可能性があります。しかし一方では、自分で修理できるという方もいるでしょう。

一方で車の場合には、スペアタイヤがあっても交換は出来ない、という方も多いのではないかと思います。また、最近ではスペアタイヤの代わりに修理キットを常備する車も増えてきました。

このようにそう考えると、パンク=ロードサービスとはならない方も相当数いると思います。自分がパンクに遭遇した場合、どちらに属するのかを考えてみてはいかがでしょう。その結果によっては、自分にとってのロードサービスの必要性が大きく変わるかもしれません。

 

自分に起こりそうなトラブルを想像する

人によりロードサービスの使い方は変わってきますので、JAFの発生事例と自分の行動範囲をもとに、ロードサービスを依頼しそうな状況を考えたうえで必要なメニューを選ぶことが大切です。

見直しシートをもとにTさんに検討してもらったところ、このようになりました。

バイク :
長距離を走っても都市部から離れることは少ないため、レッカーけん引は50kmあればカバーできる。
パンクは自分で修理可能。
頻繁に乗ることからバッテリー上がりのリスクは低い。
残るは落輪、キー紛失などであることを考えると、レッカー移動距離より現場での対応のほうが重要。

車 :
走っても隣の県まで、また年間3,000km以下という走行距離からするとトラブル発生の可能性は相当低い。バッテリーは先月点検済でタイヤも1年前に交換済みなので、あまり心配はしていないものの、新車から10年ほど経過しているので、その他のカ所が故障するリスクはあるかもしれない。

というような内容になりました。

 

クレジットカードにもロードサービスが付いている

ロードサービスは保険ではありません。あくまでもサービスです。そのため様々な会員組織の特典として用いられています。

最も多いのは、クレジットカードの付帯サービスとなっているケースです。

Tさんにこのように申し上げたところ、「そういえば。。。」と再確認を行っていただけました。

バイクを購入した際に「工賃割引が有るから」という一言に誘われて加入したクレジットカードに、ロードサービスが付いているとのことです。

但しレッカー距離が50kmまでと、どの保険にでも付いてくる水準なので、使っていなかったとのこと。

このロードサービスも検討の候補として加えることとしました。

 

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ロードサービスの検討は自分のニーズを把握してから

Tさんに行っていただいたように、先ずは自分のニーズから考えることが重要です。

ニーズを考える前に各社のロードサービスを比較してしまうと、「レッカー距離は長い方が良い」「現場サービス項目は多い方が良い」「ガソリンサービスは有る方が良い」となってしまい、自分に必要ではない項目を重視してしまうからです。

Tさんの場合、レッカーサービスの重要性はあまり高くないようです。

だからと言ってロードサービスそのものを無しというのは、万が一の時に対応に苦慮するので私もお勧めしません。

ロードサービスの検討方法

先ずは自分の行動範囲を考えてから、サービス内容を検討する。順序が逆になると、不必要に良いものを選んでしまうことになる。

クレジットカード付帯のロードサービスを確認してみることも大切。

最終決定は少し先ですが、Tさんのようにレッカーサービスの重要性があまり高くなく、車両が複数ある場合には保険とロードサービスを完全に分離して、JAFの会員になってしまう方がメリットが出るかもしれません。

保険に付帯するロードサービスは保険をかけている車両しか対応してくれませんが、JAFは加入者が運転・同乗している車両であれば全てカバーするためです。

或いは既にお持ちのクレジットカード付帯ロードサービスで十分となる可能性もあります。

このようにもし保険選びからロードサービスを除外できるのであれば、選択可能範囲がかなり広くなります。

決定!
ロードサービス
レッカー距離は50kmでカバー可能。バイクよりも車への対応、特に故障リスクを重視。JAFやクレジットカード提携のロードサービスも並行検討する。

 

FPならこう見直す バイク保険と自動車保険 ⑤」に続きます。

 

保険の見直しを行う為には、現在の資産状況や将来のライフプランニングとセットで考えると最大の効果が得られますので、ご興味が有れば、FPへ相談してみてはいかがでしょうか。

FPのチカラ

一口にFP資格と言っても実際には様々なランクが有ります。FP選択に迷ったら、最上位の資格であるCFPかFP1級の保有者を選んでください。因みに私はCFPの一つ下のAFPですが、AFPでもこの程度の提案は可能です。

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