FPの視点から、バイク保険のおすすめランキングを作ってみました。
バイク保険に積極的取り組んでいる会社から、以下の点をポイントにランク付けしています。
一般的なランキングでは、保険料の安さや、ロードサービスの充実度が重視されますが、このランキングはFPとライダーの視点から選んでいるので、他のサイトが挙げているランキングとは結果が異なります。
このランキングは次の3点を評価しています。
ランキングの評価項目
1.キチンとした補償が付いている
2.様々なニーズ(年齢・用途・走行距離etc.)に対応できる
3.選ぶのも契約手続も簡単である
目次
ランキングの決め方
このランキングは様々な前提条件をもとに、各社からの見積もりを取り、そこに私のFPとしての視点と、ライダーとしての視点を加えて選定しています。
ですが、どの保険会社も補償の細分化が進んでいて、年齢や年間走行距離で保険料が大きく動くために、1つのランキングで全てのライダーをカバーすることが出来ませんでした。
その為、世代別にランキングしています。
また検討を進める中で、各社の傾向を知れば、自分に合った保険を見つけやすいという状況も見えてきました。
未成年のためのバイク保険会社ランキング
先ずは、未成年者の為のランキングです。
- 全労済
- 三井ダイレクト
- チューリッヒ
一番悩んだのが、このカテゴリです。
保険料がとにかく高いのです。 未成年には酷な料金と感じます。
保険会社は将来の顧客開拓のためにも、もう少し頑張ってみませんか?!
その中でも全労済はかなり頑張ってます。特に125cc迄なら2位より1万円以上安いケースも有りました。
では何故悩んだのか?
実は全労済のバイク保険にはロードサービスが無いのです。全労済を選んだ場合には、別の方法でロードサービスを用意するか、事故の時にはJAFなどのロードサービス会社に実費で対応してもらう必要が有ります。
2019年より全労済のバイク保険にもロードサービスが付きます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
バイクもOK! 全労済のロードサービスがパワーアップ
私はロードサービスを無くしてでも、保険の内容を削ってはいけないと考えます。
一方で、加入しても払えないような保険料の保険会社をお勧めすることも出来ません。その為、泣く泣くロードサービスは無視しました。
奥の手と言うか、裏ワザと言うか、
保険でカバーできないロードサービスをクレジットカードでカバーすることができます。
ロードサービスの付いているカードは幾つかありますが、バイクは対象外となっているカードも多いので、注意してください。
バイクまでカバーしてくれる数少ないカードが、全国オートバイ協同組合連合会が出している「JACCS CLUB AJカード」です。
ロードサービス目当てに、このカードを持ってみてはどうでしょう。
無料レッカー距離が50kmまで付いている、現場での応急処置を行ってくれるなど、サービス内容は保険に付帯しているロードサービスとほぼ同じです。
このカードは2年目からは2,000円の年会費が掛かりますが、ロードサービスの年会費としては格安ですし、カードを10万円以上使えば、2年目以降も年会費無料となります。10万円と聞くと高く感じますが、月々の携帯電話の支払いをこのカードで行うだけで、年間10万円をクリアしてしまう方も多いのではないでしょうか。
各社の保険料についてはこちらを参考にして下さい
20歳代のためのバイク保険会社ランキング
次に20歳代のためのおすすめランキングです。
- 三井ダイレクト
- アクサダイレクト
- チューリッヒ
三井ダイレクトの優れた点は、走行距離に応じて保険料が変わらないことです。年に何万キロ走っても、保険料が変わりません。
この点を評価してランキング1位としました。
アクサダイレクトも悪くはないのですが、走行距離や排気量により保険料が大きく変わる為、お勧めできる方とそうでない方がはっきり出てしまいます。
走行距離がマッチすれば格安の保険料になるのですが、そうでないと三井ダイレクトより2万円以上高くなるケースも有りました。
チューリッヒも悪くはないのですが、25歳までは人身傷害保険が選べない点が最大のネックです。
自分のケガへの補償を充実するためには、人身傷害は欠かせません。その重要な保障を選べない保険会社はお勧めすることが出来ません。
恐らくチューリッヒは24歳以下を顧客ターゲットと考えていないのでしょう。26歳以上で検討するとチューリッヒの魅力が急に増すことからも、そのように感じます。26歳以上の方であればチューリッヒもお勧めできます。
30歳以上のための保険会社ランキング
30歳以上のための保険会社ランキングはこのようになりました。
- チューリッヒ
- アクサダイレクト
- 三井ダイレクト
チューリッヒはこのクラスにターゲットを絞っていると思える価格を出しています。走行距離区分によっては、他社の方が良いこともあるのですが、殆どのケースでチューリッヒが最良の選択となります。
チューリッヒはもともとロードサービスも充実していますので、この30歳以上の方にはチューリッヒをお勧めします。
但し、年間走行距離が5,000kmに満たない方にはアクサダイレクトが、10,000km以上走るなら三井ダイレクトが魅力的なので、該当する方はチューリッヒと比較検討してください。
バイク保険の相場 30歳以上
会社ごとの特長がますます鮮明になっている
如何でしたでしょうか。
FP目線で選んでいるので、他のサイトが挙げているランキングとはかなり違うと思います。
各社の保険を並べてみて、それぞれの会社が保険の内容の見直しを進めていることが分かりました。数か月前の調査とは全く違う印象を受けた保険会社もあります。
保険会社の考え方もターゲットとする年齢層も、そして補償内容も日々変わっています。単に金額面だけではなく、良い補償を得るためにも比較検討は欠かせないと改めて感じました。
fa-exclamation-circleこちらの記事も参考にしてください