バイク保険の相場 30歳以上
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バイクの保険料は30歳を過ぎると、かなり下がってきます。

これに加えて、生命保険、損害保険などでカバーされている入院保障などを確認することで、バイク保険の契約項目そのものを減らすような工夫も出来るようになってきます。

複数の保険を横断して見直す作業は相応の手間を要しますが、一旦見直せばその効果は継続していきます。

このページでは、バイク保険の金額だけを記していますが、30歳以上の方はバイク保険だけで判断せず、他の保険との組み合わせを検討して、自分に合った保険体系を組むことを検討することをお勧めします。

参考記事 : FPならこう見直す バイク保険と自動車保険

 

目次

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バイク保険 比較見積もりの前提

見積もりは以下の条件をもとに、三井ダイレクト、チューリッヒ、全労済に作成してもらいました。

【見積もりの条件】

  • 初めてバイクの保険に加入する(等級は6等級です)
  • 用 途  レジャー使用
  • 居住地  東京
  • 対人賠償対物賠償はいずれも無制限
  • 車両保険無し
  • 排気量  125CC未満と125cc以上の2区分

バイクの保険の排気量は、125cc未満と125cc以上の2区分に分けられています。つまり50cc~125cc未満は全て同じ保険料であり、125cc以上はどれだけ大きくても同じ保険料です。

2018年5月注記:一部保険会社が区分の変更を始めました。400cc未満とそれ以上で保険料が異なる可能性が有ります。 

また、自分のケガに対する補償としては、次の2パターンを見積もっています。

  • 搭乗者傷害保険300万を契約し、人身傷害保険は付保しないケース
  • 人身傷害保険 3,000万(搭乗中のみ補償)を付保し、搭乗者傷害は付保しないケース

 

後に掲載する一覧をご覧いただければお分かり頂けますが、搭乗者傷害を選ぶか、人身傷害を選ぶかで保険料が全く違ってきますので、あえてこの部分は2パターンに分けて検証しました。

全労済は保険金額の最低設定が通常の保険より少し高くなっています。

その為、全労済に限り搭乗者保険500万、人身傷害保険5,000万円で算出されています。

但しこの設定は金額の比較のために行っているもので、補償内容として推奨している訳ではありません。

 

保険等級が高ければ保険料は安くなる

等級が6等級より高い方は、ここに掲載されている保険料より安くなります

等級ごとの割引率は各々の保険会社が独自に定めていますので、最終判断は保険会社からの提示を見た上で行ってください。

Point
バイク保険の一括見積を行うと、各社がマイページを作ってくれます。
マイページ内では保険料のシミュレーションが可能。等級による変化だけでなく、バイクの種類による保険料の変化も確認できます。

 

バイク保険 比較見積もりの結果

年間保険料はこのようになりました。

搭乗者傷害だけを選択した場合

先ずは搭乗者傷害を付けて、人身傷害を付けない場合です。

搭乗者傷害の方が、保険会社が支払う(自分がもらえる)治療費が安くなる傾向にあるので、保険料も安くなります

 

125ccまでのバイクで搭乗者傷害を選択した場合

125ccまでのバイクで、搭乗者傷害を選択した場合には、このようになりました。

保険会社年間走行距離補償内容年間保険料
チューリッヒ2,000km以下搭乗者傷害
300万
¥17,570
全労済無制限搭乗者傷害
500万
¥17,870
チューリッヒ5,000km以下搭乗者傷害
300万
¥19,260
三井ダイレクト無制限搭乗者傷害
300万
¥25,480
チューリッヒ10,000km以下搭乗者傷害
300万
¥25,650
チューリッヒ10,000km以上搭乗者傷害
300万
¥29,190

単純比較では、チューリッヒが最も安価ですが、走行距離に制限があります。

走行距離の制限が無い全労済の価格もかなり低くなっています。

ご自身の走行距離を目安に、チューリッヒと全労済を比べてみて下さい。

この比較の際にご注意頂きたいのですが、全労済は、バイクに限りロードサービスが付きません。

2018年11月4日追記
2019年1月より全労済のバイク保険でもロードサービスが使えるようになります。
バイクもOK! 全労済のロードサービスがパワーアップ

 

125ccを超えるバイクで搭乗者傷害を選択した場合

125ccを超える場合の見積額はこのようになりました。チューリッヒで125未満と125以上の逆転現象が起きてますが、記載ミスではありません。

保険会社年間走行距離補償内容年間保険料
チューリッヒ2,000km以下搭乗者傷害
300万
¥15,660
チューリッヒ5,000km以下搭乗者傷害
300万
¥21,680
チューリッヒ10,000km以下搭乗者傷害
300万
¥26,170
チューリッヒ10,000km以上搭乗者傷害
300万
¥27,330
三井ダイレクト無制限搭乗者傷害
300万
¥28,110
全労済無制限搭乗者傷害
500万
¥43,870

各社の保険料がかなり拮抗しています。

この見積もりは6等級基準なので、等級が上がると更に価格は似通ってくるでしょう。

このレベルになると、価格だけで甲乙つける意味が薄くなり、自分がどのような保障を付けたいか、ロードサービスはどれくらい必要かなど、個人の判断が重要になって来ます

一括見積を依頼すると、各社がマイページを開設してくれ、その中で補償内容のシミュレーションが可能となります。

その機能を活用して、ご自身に合った保険会社を選択してください。

 

 

 

人身傷害を契約した場合

次に搭乗者傷害ではなく人身傷害を選んだ場合です。

人身傷害は多額の保険金が支払われることがあるので、保険料も高くなります

 

125ccまでのバイクで人身傷害を選択した場合

 

保険会社年間走行距離補償内容年間保険料
全労済無制限人身傷害
5,000万
¥29,580
三井ダイレクト無制限人身傷害
3,000万
¥40,840
チューリッヒ2,000km以下人身傷害
3,000万



選択不可
チューリッヒ5,000km以下人身傷害
3,000万
チューリッヒ10,000km以下人身傷害
3,000万
チューリッヒ10,000km以上人身傷害
3,000万

チューリッヒは125cc未満には人身傷害を適用していません。

そのため、三井ダイレクトと全労済の比較となりました。

価格は全労済の圧勝です。何度も繰り返しますが、全労済にはロードサービスが付きませんので、クレジットカード付帯サービス等で別に手配する必要が有ります。

2018年11月4日追記
2019年1月より全労済のバイク保険でもロードサービスが使えるようになります。
バイクもOK! 全労済のロードサービスがパワーアップ

 

125ccを超えるバイクで人身傷害を選択した場合

 

保険会社年間走行距離補償内容年間保険料
チューリッヒ2,000km以下人身傷害
3,000万
¥37,470
全労済無制限人身傷害
5,000万
¥55,600
チューリッヒ5,000km以下人身傷害
3,000万
¥56,220
チューリッヒ10,000km以下人身傷害
3,000万
¥59,080
三井ダイレクト無制限人身傷害
3,000万
¥61,930
チューリッヒ10,000km以上人身傷害
3,000万
¥64,100

年間走行距離が2,000kmに満たない方はチューリッヒでよいのですが、それ以外の方はかなり悩むことになりそうです。

最終的には、保障内容・年間走行距離・価格・ロードサービスの4点を総合的に判断して、決定することになるでしょう。

この場合にも、保険会社各社に自分専用のページを作成させて、その中で様々なシミュレーションを行う必要があります。

元々の見積もり額が拮抗していることに加えて、同じような特約でも保険会社によって内容や金額が違う場合があるからです。

ただし、あまり詳細を詰めすぎると袋小路に入り込みますので、最終的には、金額よりも自分が必要と思う補償内容にターゲットを絞り込んだ方が良いでしょう。

このように「保障内容だけ見て選んでいい」と書けるのは、30歳以上の方に対してだけです。

その他の年齢では各社の価格差が大きすぎることが、選択肢を制限しています。

30歳以降にだけ与えられたメリットを上手く活用してください。

Point
バイク保険の一括見積を行うと、各社がマイページを作ってくれます。
マイページ内では保険料のシミュレーションが可能。等級による変化だけでなく、バイクの種類による保険料の変化も確認できます。

 

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30代からのバイク保険の選び方

30歳を超えると年齢による保険料の差が少なくなり、等級の影響力が増します。

等級による価格の変動幅は保険会社により異なりますが、6等級と最高位の20等級では保険料割引率が50%近く異なってきます

参考記事 : ノンフリート等級とは?

着目すべき点は、その他の保険との重複項目です。

自分が加入している全ての損害保険を横断的に検討し、家計への影響を最小限にしなければなりません。(その方が家族の理解も得やすくなります)。

また、40歳を超えると大型バイクに乗り換えたり、逆に小排気量に移るなど、嗜好性も大きく変わってくるでしょう。

これらにあった内容の補償に切り替える必要も出てきます。

具体的な検討方法として、ファイナンシャルプランナーの保険見直し方法を紹介していますので、参考にされてください。

FPならこう見直す バイク保険と自動車保険

 

 

バイクの貸し借りをするなら

知人とバイクの貸し借りをする場合、保険の扱いが少し複雑です。詳しくはこちらの記事を参照してください。

バイクを知人から借りるときの保険のかけ方

 

車両保険も検討の対象に

高級車に分類される車両を好む方は、車両保険を加えることを検討しても良いかもしれません。

一般的なバイク保険で車両保険を持っている会社は少ないのですが、車両保険のみを単体で販売している保険会社もありますので、2つの保険を組み合わせることを検討しても良いでしょう。

参考記事 : バイクの車両保険

 

30代のバイク保険は結局いくら?

30歳以上の相場を調べてみましたが、参考になりましたでしょうか。

多くの価格が出てきてしまっているので、結局幾らかかるのか、金額が掴みにくいと感じた方も居るのではないかと思います。

保険料は実に様々な要素で変わります。結局のところ、一人ひとり値段が違ってしまうのです。

もっと現実的な保険料を知りたい場合には、次の条件で、見積もりを取ってみて下さい。

最も基本的な保障内容です。

見積条件①

年間走行距離 : 3,000km

対人賠償責任 : 無制限

対物賠償責任 : 無制限

人身傷害保険 : なし

搭乗者傷害  : 1,000万円

 

見積もりを依頼すると、保険会社がマイページを作ってくれます。そうしたらそのページの中で条件を次のように変えて下さい。こちらの条件は、お金をかけてでも良い補償を得ることを考えています。

 

見積条件②

1.人身傷害保険を3,000万円にする

2.搭乗者傷害を外す

 

この2つの条件で算出された金額をベースに予算を立てて下さい。最終的な金額はこの2つの価格の間になるはずです。

見積条件①が最低限の価格です。これ以上保障内容を下げてしまうと、事故の際のリスクが大きくなりすぎます。

金額を検討する中で、保険に掛けられるお金に余裕が有るならば、見積条件②に近い補償内容を選ぶことを検討してください。

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